競技紹介

Wheelchair Tennis/車いすテニス

ラケットを持った状態で巧みに車いすを操作し、ボールを激しく打ち合う車いすテニス。使用するコートやネットの高さ、用具(ラケット、ボール)もすべて同じ。国際テニス連盟(ITF)のルールに則って競技が行われるが、障がいや車いすを使用することによってゲーム性が損なわれてしまう部分を考慮し、「2バウンド以内に返球可能」など、ルールを一部変更している。現在では名だたる国際テニス大会の中に車いす部門が設けられるなど世界的な知名度も高く、トップ選手は一般のプロテニス選手と同様に世界を転戦している。
選手は障がいの種類や程度によって、男子、女子、クァードの3つにクラス分けされ、クラスごとに順位が競われる。上肢にも障がいがある男女混合のクァードクラスでは、ラケットと手をテーピングで固定することが認められており、障がいの程度によっては電動車いすを使用する選手もいる。一般のテニス同様、種目としてはシングルス戦とダブルス戦がある。
選手たちが使用する車いすは競技専用に作られたもの。素早いターンを可能にするためにタイヤがハの字につけられているなど、車いすに乗った状態でのプレーに合わせてさまざまな工夫がされている。トップ選手の車いすはシートの厚さや高さ、タイヤの角度など、選手の体格に合わせてオーダーメイドされている。

対象障がい:

下肢に障がいのある肢体不自由、クァードクラスは上肢にもまひなどの障がいがある

関連リンク:
一般社団法人日本車いすテニス協会

Paralympic Sport A-Z
(車いすテニス)