個人競技

ボッチャ

ボッチャは重度の脳性まひ者や四肢まひ者のために考案されたスポーツです。誰もが自分の意志でプレーできる工夫は、パラスポーツの理念を体現しています。ジャックボールと呼ばれる白い目標球に、赤・青のボールをいかに近づけるかを競う、シンプルなルールながら技術・戦略は奥深く、観客を楽しませてくれます。

ボッチャは頭脳戦と言われる通り、何手も先を読んで、自分が優位に立てるように位置取りをしていきます。
相手のボールを弾いたり、ときには的となるジャックボールを弾いて移動させたりと、戦略を実行するための技術力も求められます。

投げ方や用具の工夫

ボールは、上から投げても、下から投げても、あるいは足で蹴ってもかまいません。ボールを投げることや、車いすの操作が難しい選手には、競技アシスタントのサポートを受けることが認められています。

投げることが困難な選手は、投球補助具(ランプ)を使って、投球することができます。競技アシスタントは、選手の指示を受けてランプの設置や調整などを行います。試合中にコートを見たり、競技に介入したりする所作を審判が認めると違反行為になります。

規定内(重さ275g±12g、大きさ270mm±8mm)であれば、素材や固さなどカスタマイズできる。ボール選びも戦略のひとつ。

全国障害者スポーツ大会の特別ルール

全国障害者スポーツ大会では、2人1組のチームで行い、男女区別なく、「立位」と「座位」の選手で構成されます。
試合は1対1の個人戦を2エンド行い、エンドごとに選手が交代します。「立位」と「座位」の選手の投球順はチームで決めることができます。

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