競技紹介

Rowing/ローイング

オールを漕いで速さを競うローイング競技には、肢体不自由と視覚障がいの選手が参加する。パラリンピックでは2008年北京大会から正式競技に加わった。2016年リオ大会までは全長1000mの直線コースで行われていたが、2020年東京大会からは距離が倍増し、オリンピックと同じ2000mの直線コースで行われる。
障がいの種類や程度に応じて分けられた3つのクラスごとに競技が行われるが、クラスごとに出場できる種目が決められており、それぞれに合わせたボートを使用する。1人乗りの「シングルスカル」(男女)には、下肢障がいで体幹が効かないPR1クラスの選手が出場する。男女2人乗りの「混合ダブルスカル」には、体幹と上肢を使って漕げる選手で、下肢を使うスライド式シートは使えないPR2クラスの選手が出場する。男女2人ずつ合計4人に舵手(コックス)が同乗する「混合舵手つきフォア」には、上下肢障がいや視覚障がいのPR3クラスの選手が出場する。また同じくPR3クラスの選手による男女2人乗りの「ダブルスカル」もパラリンピックで実施される。
自然の中で行われるため、風や波の影響なども受けるが、最初に先端がゴールラインに到達したボートが勝利となるため、見ていてわかりやすいのが特徴だ。

対象障がい:

肢体不自由、視覚障がい

関連リンク:
公益社団法人日本ローイング協会

Paralympic Sport A-Z
(ボート)