大会情報

アジアパラ競技大会

1975年より9回にわたり開催してきたフェスピック競技大会の実績を引き継ぐとともに、アジア地域におけるパラリンピック・ムーブメントの推進と競技スポーツのさらなる進展を図るために開催するアジア地域の障がい者総合スポーツ大会。
4年に一度、国際パラリンピック委員会(IPC)の地域委員会であるAPCが主催する。
正式競技は規定されていないが、基本的な考え方としては、パラリンピック正式競技のうちアジア地域で一定の参加数が見込める競技と、フェスピック大会実施競技としての実績のある競技の中から決定される。
2023年には、中国・杭州で開催される。

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大会年表

開催年 開催都市 参加国数 参加選手 競技数 日本選手団参加数 メダル数 大会の詳細
総数 選手 役員
1回 2010年12月12日-19日 中国・広州 41か国 2,289 19 359 223 136 32 39 32 103
2回 2014年10月18日-24日 韓国・仁川 41か国 2,497 23 476 285 191 38 49 56 143
3回 2018年10月6日-13日 インドネシア・ジャカルタ 43か国 2,888 18 484 304 180 45 70 83 198
4回 2023年10月22日-28日 中国・杭州 44か国 約3,100 22 430 259 171

※2023年10月17日時点の情報です

コラム

フェスピック競技大会

日本が参加してきたパラリンピック以外の国際的総合大会にフェスピック大会(旧極東・南太平洋身体障害者スポーツ大会:Far East and South Pacific Games Federation for the Disabled)がある。この大会は極東・南太平洋地域の身体障がい者のスポ-ツ大会として、日本の呼び掛けで1975年に第1回大会が大分で開催された。チャンピオンスポ-ツを目指すパラリンピックとは異なり、フェスピック圏の国々に対する障がい者スポ-ツの振興やスポーツを通じての社会参加を重要な目的のひとつとしていた。1999年のバンコク大会、2002年の釜山大会では、IPCの公認を受けることになり、柔道やシッテイングバレーボールでは1位の選手・チームがパラリンピックの出場権を得るなど、フェスピック大会が開発国へのスポ-ツ振興を目指すのかエリートスポーツを目指すのか、今後の大会のあり方が問われる大会となった。
2002年釜山大会時に開催された総会で、本来の対象地域であった極東・南太平洋地域以外からも、加盟を希望する国を全て受け入れることが決定され、名称もフェスピック連盟(FESPIC Federation)と改称された。 2006年11月には、2006年マレーシアのクアラ・ルンプールで開催される第9回フェスピック競技大会後、アジアパラリンピック評議会とフェスピック連盟が合併し、「アジアパラリンピック委員会」となることについて、それぞれの総会で合意した。これにより、2006年の第9回フェスピック大会後の地域大会は 「アジアパラ競技大会」として引き継がれることになった。

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実施概要(開催は夏季パラリンピックの中間年が原則)

開催年 開催都市 参加国数 参加人数 大会の詳細
1回 1975年 日本(大分・別府) 18 973
  • 542
2回 1977年 オーストラリア(パラマッタ) 16 430
  • 25
3回 1982年 香港(シャティン) 23 744
  • 37
4回 1986年 インドネシア(スラカルタ 19 834 46
5回 1989年 日本(神戸 41 1,646 586
6回 1994年 中国(北京 42 2,081 87
7回 1999年 タイ(バンコク 34 2,258 99
8回 2002年 韓国(ブサン 40 2,199 131
9回 2006年 マレーシア(クアラルンプール 46 2,346 162