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2024ジャパンパラ車いすラグビー競技大会 レポート

[車いすラグビー]

2024ジャパンパラ車いすラグビー競技大会を1月25日から28日の4日間、千葉県千葉市にある千葉ポートアリーナで開催した。今大会には世界ランキング9位のドイツ、同11位のブラジル、開催国である日本を合わせた3か国が出場し、まずは総当たり戦を3回行ってその上位2チームが最終日に決勝戦を戦う方式で順位が決められた。


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会場となった千葉ポートアリーナ


日本は世界ランキング3位と世界でもトップレベルの実力を誇るチームだが、今回は多くの若手新戦力がメンバー入りして、国際試合の経験を積むとともにチームの底上げを狙うチーム構成で今大会に臨んだ。
そして開幕戦となった日本対ドイツとの試合では、緊張があったせいかチーム本来の実力が出せていない日本に対してマルコ・ハブストやヨスク・ウィルクの活躍でドイツが食らいつき、前半を終えて22-22の同点と競った展開となる。後半、日本は橋本勝也が得点を量産。ドイツを突き放して50-38で初戦を勝利したが、その後は試合を追うごとに日本は国際試合の雰囲気に慣れていくとともにチーム連携も上がっていき、総当たり戦を6試合全勝で決勝進出を決めた。
一方、ドイツとブラジルの対戦は互いに1勝ずつで迎えた最後の直接対決においてブラジルが終盤に逆転する劇的な勝利で総当たり戦2位を確保して決勝に進んだ。


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果敢な守備で相手を封じ込めた乗松


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チームの中で大きな役割を担い、攻守に躍動した橋本


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中町のロングパスが幾度も局面を打開した


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ブラジルのガブリエルは海外選手らしいパワフルなプレーで会場を沸かした


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ヨスクは障がいの程度が軽度ではないが、ドイツの中心選手として多くのトライを奪った


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オープンゲームとしてクラブチーム選抜と3位となったドイツとの試合も行われた


大会最終日、多くの車いすラグビーファンが会場に詰め掛けた中で行われた日本とブラジルの決勝戦では、第1ピリオドから橋本や中町俊耶のロングパスがうまく決まり、17-12と序盤からリードを奪う。守っては今大会のチームキャプテンを務める乗松聖矢がブラジルの得点源であるガブリエル・フェイトサ・デ・リマを苦しめ、全ピリオドで日本がリードを奪う圧巻の戦いを見せた。最終的には55-43で日本が快勝。7試合すべて勝利しての優勝となったが、日本にとっては若手の試合経験を積む貴重な機会となったうえで、結果を残すこともできた大会になったと言えるだろう。


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大会の最後に参加した3チームで健闘を称え合った