IBSAブラインドサッカーアジア選手権2026
日本は決勝で中国に敗れて準優勝
「ダイセル ブラインドサッカーウィーク2026inうめきた」の一環として行われた「IBSAブラインドサッカー男子アジア選手権2026 in うめきた(ディビジョン1)」が4月19日から7日間にわたり、グランフロント大阪うめきた広場で行われた。大会には世界ランキング3位の日本を含む8カ国が参加(出場予定だったイランは不参加)。上位3チームに2027年世界選手権の出場権、優勝チームにロサンゼルス2028パラリンピック競技大会の出場権が与えられる重要な一戦で、日本は準優勝となった。
エース・平林は通算6得点をマークし、得点王に輝いた(中央) ©Haruo.Wanibe/JBFA
準決勝ではチャンスを活かしてタイを撃破
グループリーグは2組に分かれて行われ、日本は初戦で世界11位のインドと対戦。緊張感のある立ち上がりとなったが、第1ピリオド9分に川村怜が先制点を奪うと、第2ピリオドには平林太一が追加点を挙げ、2-0で勝利した。
続く世界32位のオーストラリア戦では終始主導権を握り、高橋裕人と平林のハットトリックなどで10-0と大勝。同組のイランは不参加のため不戦勝となり、日本は勝ち点9で準決勝へと駒を進めた。
その準決勝では世界7位のタイと対戦。攻守の切り替えが速い展開のなか、第1ピリオド終盤まで無得点が続いたが、17分に平林がフリーキックを鋭く決めて先制。さらに、第2ピリオド16分には、相手のチームファールによる第2PKを再び平林が沈め、2-0で勝利。日本は2013年以来となるアジア選手権の決勝進出を果たした。
パラ出場権獲得は来季に持ち越し
キャプテンとしてチームをけん引した川村(中央)
2005年の第1回大会以来の優勝を目指した日本は、決勝で大会7度の優勝を誇り、4連覇を狙う強豪・中国と対戦した。第1ピリオドは相手の堅守とスピードのあるドリブルに対応し、無得点で折り返す粘りを見せる。しかし、第2ピリオド4分、中国に守備を乱されて強烈なシュートを決められ先制点を許した。日本は最後まで反撃を試みたものの得点には至らず、0-1で敗戦。今大会でのパラリンピック出場はならなかったが、来年6月のIBSAワールドゲームズ、10月の世界選手権で再び挑戦する。
試合後、日本代表は日本ブラインドサッカー協会を通してコメントを発表。中川英治監督は「非常に残念で悔しい結果。アジア制覇は(10月の)アジアパラ競技大会で、パラリンピック出場権は来年の世界大会で必ず獲得する」と前を向いた。キャプテンの川村は「目の前に、届きそうなところにパラリンピック出場権があったがつかみ取れず、とても悔しい」、また大会通算6得点で得点王に輝いた平林は「悔しさは残るが、多くの方々の声援のなかで戦えたことが力になった」と振り返った。先発出場で存在感を示した後藤将起は「日本の皆さんの前でパラリンピック出場を決めて感謝の気持ちを伝えたかったが、力不足で叶わず申し訳ない。気持ちを切り替えてトレーニングに励みたい」と語った。
新生・女子代表は優勝! 世界選手権出場権を獲得
見事に全勝優勝を果たした女子日本代表
男子に先駆けて、同会場で女子アジア選手権も開催された。世界ランキング1位の日本、同4位のインド、同12位のオーストラリアが出場し、総当たり戦を経て決勝に進んだ日本がインドを2-0で下し、大会連覇を果たした。
決勝は第1ピリオド終盤まで膠着状態が続いたが、残り1分半で西山乃彩が相手のマークを振り切り先制。さらに第2ピリオド11分にも中央から鮮やかなシュートを決め、勝利を決定づけた。アジア王者となった日本は、男子同様に2027年の世界選手権出場権を獲得した。大会通算8得点を挙げ、得点王と大会MVPを獲得した西山は「世界選手権に向けて得点力を磨いていきたい」と力強く語った。
昨年12月には、男子代表コーチなどを歴任した上林知民氏が女子日本代表監督に就任。新体制は今年1月に始動したばかりで、戦術理解や連携強化に取り組んでいる。上林監督は決勝について、「選手間の声掛けやコミュニケーションにズレがあった」と課題を挙げつつ、「まだ伸びしろがある。個人スキル、連携、GKとの意思疎通、すべてでレベルアップしていきたい」と今後を見据えた。
(MA SPORTS)
