CO・OP 第28回全日本障害者クロスカントリースキー競技大会
パラリンピック代表選手が好パフォーマンスを披露
「CO・OP 第28回全日本障害者クロスカントリースキー競技大会」が2月7日から2日間にわたり、長野県の白馬クロスカントリー競技場(スノーハープ)で開かれた。3月のミラノ・コルティナ2026パラリンピック冬季競技大会に出場予定の日本代表選手らもエントリーし、白熱したレースが繰り広げられた。
2日連続で優勝を飾った川除
パラ連覇目指す川除が存在感
初日のクロスカントリースキー・スプリントクラシカル1.25kmは、男子・女子・すべてのカテゴリーを統合したオールコンバインド形式で実施。23人が出場し、予選上位12人が準決勝へ進出、さらに上位6人で決勝が行われ、男子立位の川除大輝(日立ソリューションズ)が優勝を果たした。
今回は平地が多く、上り坂が少ないコースレイアウト。予選から決勝まで3本のレースが続くことから、「平坦で休むところが少ないコースだったので、徐々にペースを上げていく展開を意識した」と振り返った川除。2連覇が懸かるパラリンピックに向けては、「今回も獲りたい。まずは自分の滑りをして、大会を楽しむことが結果につながると思う」と力強く語った。
2位は予選をトップ通過した男子立位の新田佳浩(同)。決勝では川除に敗れたものの、「平地部分が多いコースで押し切れたことは収穫」と振り返った。3位には女子立位の阿部友里香(同)が入った。
女子立位の阿部は「本番までしっかりと調整したい」
阿部は好成績をおさめ、パラリンピックにつなげた
2日目は、クロスカントリースキー・10㎞クラシカルが行われ、立位・視覚の部と座位の部に分かれて男女別にレースが実施された。女子立位・視覚の部には4人がエントリー。今大会をパラリンピックの模擬レースと位置づけて臨んだ阿部が力強いフォームで滑り切り、優勝した。初日のレース後には、「この1~2年はパラリンピックに向けてトレーニングを積んできた。残り1カ月でしっかり調整し、自分のパフォーマンスを発揮したい」と前向きに語った阿部。4度目の大舞台に向け、ギアを上げていく。
2位には出来島桃子(東京品川病院)、3位に岩本美歌(北海道エネルギーパラスキーチーム/青森大)が入り、視覚障害の松土琴葉(北海道エネルギー、嶋田悠二ガイド)は4位だった。
また同日には、オールコンバインド形式の5㎞クラシカルチャレンジレースも行われた。代表チーム入りを目指す育成選手ら6人が参加し、女子座位でJ-STARプロジェクト6期生の佐藤那奈(マザックメイト)が優勝を果たした。昨年のW杯カナダ大会で国際大会初出場を果たし、今大会初日のスプリントクラシカルでも14位に食い込むなど、着実な成長を見せている佐藤。代表選手のレースを間近で見て、「実力差を実感した」としつつ、「国際大会に多く出場し、将来はパラリンピックでメダルを狙える選手になれるよう練習を重ねたい」と、意欲を語った。
男子座位は中長距離の実力者・源が優勝
初のパラリンピックに向けて勢いをつけた源
10㎞クラシカルの男子座位の部では、源貴晴(アムジェン/北海道アダプティブスポーツ)が序盤から先行し、同じクラスの森宏明(朝日新聞社)を振り切って優勝した。源はレース後、「下りのカーブでの滑走がスムーズにいかず、後半に身体へのダメージが出た」と課題を挙げながらも、持ち味である終盤の粘りを発揮。「パラリンピック前の最後のレースとして、充実した時間を過ごせた」と手応えを語った。
2位の森も、「パラリンピックに向けた課題が明確になった。イタリア入り後の事前合宿も含め、本番でしっかり身体が動くよう最適化していきたい」と、前向きに振り返った。
男子立位・視覚の部では、川除が安定したレース運びで優勝。2位に新田、3位に岩本啓吾(土屋ホーム)が続いた。視覚障害の有安諒平(東急イーライフデザイン、藤田佑平ガイド)は4位だった。
(MA SPORTS)
