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[ジャパンパラ大会]
2015ジャパンパラアルペンスキー競技大会 速報レポート

15.03.25 2015:03:25:13:08:26

 3月21日から24日の4日間、長野県北安曇郡白馬村にある白馬八方尾根スキー場で、2015ジャパンパラアルペンスキー競技大会が開催された。IPCアルペンスキーワールドカップの総合優勝を決めたばかりの鈴木猛史選手をはじめ、3月初旬にカナダで開催されたIPCアルペンスキー世界選手権でメダルを獲得した日本人選手たちが参加。硬く凍ったアイスバーンのオリンピックコースを高速で滑る世界最高峰のスキー技術はコースサイドで観戦していた一般スキー客たちも驚かせた。

 大会初日は大回転種目。春の晴天で気温は上昇したがコースの雪は融けることなく硬いレースバーンが維持された。視界もよく、選手たちは思い切りよくコースへと飛び出していった。
 女子はシッティングカテゴリーの村岡桃佳(LW11)が優勝。今春から大学生になる若手選手で今後の活躍が期待されている。男子は1本目で0.1秒差のトップだった鈴木猛史(LW12-2)がその差を広げて優勝を決めた。聴覚障がいカテゴリーでただ一人のエントリーだった中村晃大は3月28日からロシアで開催のデフリンピックに出場予定。直前の今大会でも力強い滑りを見せてくれた。

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                        村岡桃佳(LW11)                                                      中村晃大(D)


 大会2日目は回転種目が行われた。ポールをなぎ倒しながら滑る激しい種目だ。気温の上昇によって雪面が緩みスキー操作をしにくい難コンディションとなった。これを得意種目とする鈴木は果敢に攻めるがコースアウトで途中棄権。男子シッティングカテゴリーはベテランの森井大輝(LW11)が熟練のテクニックで優勝した。男子スタンディングは三澤拓(LW2)が1本目のタイム差で逃げ切り優勝した。

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                      森井大輝(LW11)                                                         三澤拓(LW2)


 大会3日目は冬型の荒れた天候で競技日程が変更され、スーパーコンビ種目が行われた。これは高速系種目のスーパー大回転と技術系種目の回転を各1本ずつ滑り、その合計タイムで順位が決まる。前夜の降雨で雪面が緩み、高速系種目では難しいコンディションだった。実力者が揃っている男子スタンディングカテゴリーは小池岳太(LW6/8-2)が優勝。シッティングは狩野亮(LW11)が1本目2位からの逆転優勝を決めた。

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                      小池岳太(LW6/8-2)                                                      狩野亮(LW11) 


 大会最終日はスーパー大回転。長い距離を滑るこの種目は1本のみのタイムで順位が決まる。男子シッティングカテゴリーは2位に3秒近い大差をつけて狩野が優勝。男子スタンディングは阿部敏弘(LW6/8-1)が接戦を制した。また男子知的障がいカテゴリーでは、木村嘉秀が今大会4回目の優勝を飾り、全種目制覇を果たした。

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                     阿部敏弘(LW6/8-1)                                                       木村嘉秀(ID)