クラス分けとは

ジャパンパラ競技大会にはさまざまな種類、程度の障がいがある選手が参加します。それぞれ異なる障がいがある選手同士が競い合っても、選手としての能力ではなく、障がいの種類や程度によって優劣が決まってしまうかもしれません。例えば、車いすを使う選手と視覚障がいのある選手が同時に100mを走っても、どちらが優れたアスリートであるかを決めることは困難です。そこで障がいの種類や程度によって競い合う選手を区分けします。この区分けすることをクラス分けと言います。

障がいの異なる選手がいます

  • 車いすの選手

  • 切断の義足選手

  • 視覚障がいの選手

障がいの種類、その重さ(程度)がバラバラなのに公平な勝負ができるの?

障がいの「種類」や「程度」ごとに選手を分けて競い合うことで公平な勝負ができる

クラス分けは競技によっても分け方が異なります。陸上競技大会では障がいの種類、程度によって33ものクラスに分かれていて、それぞれのクラスに分かれた選手たちが競い合います。ゴールボール競技大会では視覚障がいのある選手が参加対象となりますが、程度によるクラス分けはせず、全員がアイシェード(目隠し)をつけることで競技の公平性を担保して一緒に競技をします。ウィルチェアーラグビー競技大会では障がいの程度でクラス分けがされ、各選手に点数がつけられます。クラスごとに分かれて競技はせず、各チームの障がいが同程度になるようチームを組み、一緒に競技をします。

クラス分けとは障がいによる不公平をなくすとともに、特定の障がいだからといってスポーツを楽しめない状況を解消する、障がい者スポーツならではの工夫です。