ジャパンパラ競技大会では大別して身体障がい、知的障がい、聴覚障がいの障がい種別で競技をおこなっています。さらに身体障がいは35のクラスに分かれ、クラス別に競技をおこなっています。参加選手はワールドパラアスレチックスの定めるクラス分けにもとづき区分されたクラスで出場しますが、これに該当しない選手は大会独自のクラスに区分されて参加します。
また、競技人口の多寡により、クラスを統合して競技をおこなうことがあります。
ジャパンパラ陸上競技大会は、1991年に初めて開催し、以降現在にいたるまで毎年続けて開催しています。
2003年からは国際競技団体の公認を受け、この大会から世界記録も生まれています。日本国内のトップアスリートはもちろん、海外からも選手が参加することがあります。
陸上競技は走る、跳ぶ、投げるといった基本的な運動動作がベースとなっており、パラリンピックにおいても全競技中最大の160を超す種目数と1,000名を超える参加人数を誇ります。
ジャパンパラ競技大会では大別して身体障がい、知的障がい、聴覚障がいの障がい種別で競技をおこなっています。さらに身体障がいは35のクラスに分かれ、クラス別に競技をおこなっています。参加選手はワールドパラアスレチックスの定めるクラス分けにもとづき区分されたクラスで出場しますが、これに該当しない選手は大会独自のクラスに区分されて参加します。
また、競技人口の多寡により、クラスを統合して競技をおこなうことがあります。
競走競技専用の車いすで、大きな2つの後輪が特徴的。ハンドリムをこいで前に進みます。
車いすの選手用の投てき台で、身体が浮かないようにベルトでしっかり固定します。
スタート時の補助や、腕を振って走る際に左右のバランスを取ることができます。
カーボンファイバー製の義足は、地面を踏み込むと強い反発力を生みます。
障がいによって握力のない選手が投てき種目で使用します。投げ方は自由です。
聴覚に障がいのある選手はスタート時に音でなく光でシグナルを確認します。
視覚に障がいのある選手が単独で走ったり、投てきをおこなうのは危険が伴います。そこで選手が危険なく競技をおこなえるようサポートする存在としてガイドがいます。
選手と一緒に走るガイドはガイドランナーと呼ばれ、選手とロープを握り合い、息を合わせて走ります。投てきや走幅跳などのフィールド種目の場合は、投げる方向や踏み切る位置・方向を選手に伝えるガイドがいて、コーラーとも呼ばれています。
ガイドは日々、選手と一緒に練習をし、大会で実力を発揮できるようにコンビネーションを磨いているのです。ぜひ大会でのパフォーマンスに注目してください。
陸上競技には様々な種類、程度の障がいがある選手が参加しています。例えば、レーサーと呼ばれる競走用の車いすを使う種目でも、腕や体幹など上半身の機能を全て使える選手と、体幹が機能しない選手とでは乗車姿勢や車いす操作が変わってきます。それぞれの障がいにあわせて選手たちは、最高の記録を出すために様々な工夫をしています。
陸上競技ではレーサーや競技用義足などの、スポーツギアも注目のポイントです。レーサーを使った競走種目では、もっとも速いクラスの世界記録と比較したとき、800メートルを境に健常者の世界記録を上回ります。カーボンファイバーで出来た競技用義足を使った走幅跳では、年々パラアスリートと健常者の記録の差が埋まってきており、健常者の大会に参加したパラアスリートが優勝するといったケースも出てきています。
視覚障がいのある選手の競技では、晴眼者(ガイドランナー)が一緒に走って安全に競技が出来るようにしたり、投てき種目では投げる方向を声や音で誘導したりするコーラーなどの工夫がされています。一口に「一緒に走る」といっても、互いの歩調、手の振りといったリズムが合わなければ良い記録は出せません。パラアスリートとサポーターの信頼関係、絆も注目のポイントです。
詳しくは「かんたん! 陸上競技ガイド」をチェック!!